神様を第一とする祝福

小畠 伸晃  (Nobuaki Obata)

■氏は東電設計株式会社委託部次長

1.はじめに

本日は、お忙しいところインタ−ナショナルVIPクラブ八王子の2回目にお集まり下さりありがとうございます。ただ今紹介をいただきました東電設計(株)の小畠と申します。皆様の上に主の豊かな祝福がありますよう祈りつつ、しばらくの間証しをさせていただきます。

救いの詳しい証しは後でいたしますが、私をイエス様に導いてくれた能城先生から「40分位証しをしてくれないか?」と電話があり、はじめてVIPの活動を知りました。どの様なところかも知らないで、お話する訳にはいきませんので、VIP新宿に参加し、八王子の会長の正田さんのお話を聞き、先月第1回八王子で佐々木弁護士のお話を聞き、本日が3回目の参加でございます。このような者が、お話をするのはどうかとは思いますが、イエス様の素晴らしさを話すように頼まれて、断る訳にはいきませんので、お引受けいたしました。本日は「神様を第一とする祝福」というテ−マでお証しをしたいと思います。

2.会社及び仕事の概要

まず、私の勤めている東電設計と仕事の概要をお話したいと思います。東京電力の100%子会社として昭和35年(1960年)に電力設備の設計・管理業務を行う会社として設立されました。現在東京電力の発電設備は、火力発電所が25箇所、原子力発電所が3箇所、水力発電所が156箇所あります。発電設備の構成比は、昭和26年末で水力80.2%・火力19.8%と水力が主体であり、昭和45年末には火力75.7%・水力21.2%・原子力3.1%と火力主体に変わり、平成9年末では火力56.0%・原子力30.5%・水力13.5%に推移し、原子力がベ−スロ−ドを担っております。火力発電所の燃料は石炭・重油・原油・ナフサ・NGL(天然ガス液)・LPG(液化石油ガス)・COM(石炭/重油)・CWM(石炭/水)・LNG(液化天然ガス)など色々とあり、現在LNGが中心となっております。

当社は、建築設計・監理を主体事業とする(株)東電建設設計事務所として発足し、土木部門・電気部門・火力部門・原子力部門・海外部門等が設置され、現在9本部約900名が勤務しております。私は、昭和50年に火力部門に入社し、今年の6月末まで約24年間、火力機械部に所属しておりました。ですから、VIPのパンフレットには、火力本部となっております。今年の7月に社長直轄の委託部が発足し、私は入社以来初めての異動を経験いたしました。

約24年間技術者として、火力発電所の建設・保修・改良設計を担当し、最近は東京電力の火力部門の業務機械化の一部として、既存デ−タの電子化や図面のCAD化を行っておりました。この異動については、後でもう少しお話をさせていただきますが仕事関係のお話は、これぐらいにさせていたたきたいと思います。

3.イエス様との出会い

では、私とイエス様との出会いをお話させていただきたいと思います。私と能城先生とは、同じ学校の同じクラスでありました。特別の親友というわけではありませんでしたが、能城先生は学友会の執行部の委員長であり、私は空手部の部長であり、時々クラス以外の会合でも話し合うこともありました。能城先生は、人生について、真理について等真剣に考えていたようですが、私は、毎日を楽しく過ごしていました。授業にはさぼらず出席し、そのあとは空手部で汗を流し、夜は浅草の喫茶店でアルバイトをし、そのあとアルバイト仲間とお酒を飲み、日にちが変わってから家に帰るという日々をおくっていました。

私の親友に桜井君という人がいまして、悩みを持っていた彼に対して能城先生は時々証しをしていました。毎週水曜日は空手部が休みでしたので、私も何となく同席して証しを聞いておりました。後で聞いたのですが、「小畠は青春を謳歌していて悩みが無いから救われないだろう」と能城先生は思っていたそうです。しかし、神様は不思議な方で、能城先生が一所懸命話す証しが、前に座っている桜井君にではなく、斜めに座っている私の心に入ってきました。そして、何度か聞くうちに教会に行って、もっと証しを聞いてみたいと思うようになりました。また、能城先生を見ていると、殴り合いでは勝てたとしても、彼には勝てない何かを感じていました。そして、ある時教会に連れていってくれるように頼みました。

生まれて初めて行った教会は、集会前に小声で祈っている人々のいる小さな教会でした。私も静かに目を閉じ、「いつもならゆっくり寝ている日曜日に早く起き、約千円の交通費(電車とバスを四つ乗り換え、当時の学生としてはかなり高額)をかけ、片道2時間もかけて教会に来たのだから、今日は真面目に話を聞いてみようかな。しかし、話を全て鵜のみにする事はせず、また話を全て拒否する事もせず、中立の立場で話を聞いてみよう」と考えていました。

教会に行った理由は、神様を求めてでは無く証しを聞きたかったからであり、教会に行っても中立の立場で話を聞いてみようと、神様の前にへりくだることをせず、高ぶっていた私でしたが、神様はそんな私をも哀れんでくださり、私の心の戸をたたいてくださったのです。ハレルヤ!!

集会の始まる前に静かにイスに座っていると、涙が私の頬をつたい、「あれ?」と思っている私に関係なく、私は泣くことを止めることは出来ませんでした。武道家の私としては、隣の席にいるクラスメ−トや人前、ましてや女性の前で泣くことは、恥と思っていましたが、どうしても、涙を止めることは出来ませんでした。そうしているうちに、集会は始まり、賛美や目的の証しの時間になっても泣き続け、牧師先生のメッセ−ジの間も泣き続けました。

どんな賛美がされたのか、どんな証しがされたのかどんなメッセ−ジがされたのかも分かりませんでしたが、メッセ−ジの最後のほうに牧師先生が「二千年前イエスキリストが十字架で死なれたのは、あなたの罪のためです。」と言われた言葉が耳に入ると、今まで以上に涙が出てきて、「神様ごめんなさい。ゆるしてください。」と霊が悔い改めをはじめました。しかし、頭の中は別で、「何で二千年前のイエスキリストとオレが関係あるんだ!」「みっともないから、泣くのは止めよう」と考えていました。私は、生まれて初めて教会の中に入ったその日に、人間は肉体と魂の他に霊があることを体験いたしました。

牧師先生は、メッセ−ジの最後に「イエス様を信じた人のために祝福のお祈りをいたしますから、手を上げてください」と言われました。私は不思議な体験はしましたが、まだイエス様を信じてはいませんでしたので、手を上げることは出来ませんでしした。何度めかに先生の聞き方が変わり「イエス様を信じて行きたい方は手を上げてください」と言われましたので、これなら私も合格だと思い手を上げ祝福のお祈りをしていただき、私のクリスチャン生活がスタ−トしました。

4.信仰と仕事

聖書の中で私の最も好きな所であり、また信仰生活の土台となっている御言葉は、

神のなさることは、すべて時にかなって美しい(伝道者の書3章11節)

です。私たち人間は良いと思って行っても、間違う事がしばしばありますが、神様のされることは失敗がなく、すべてが美しいのです。この神様と共に歩くことが許されていることがクリスチャンの素晴らしい特権です。ハレルヤ!!

もう一つ信仰の土台となっている御言葉は、

だから、神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます(マタイの福音書6章33節)。

私の長男の名前はキリストを第一とする意味で、「一基(カズキ)」といいます。これから、神様を第一としてきたことで、多くの恵みを受けてまいりましたが、その幾つかをお話したいと思います。

(1)新入社員歓迎会

洗礼を受けてから約半年後の昭和50年4月に社会人としての第一歩を歩き始めました。学生時代の時間的余裕のあった信仰生活から、会社に縛られる生活が始まろうとしていました。社会人となるにあたって、まず、自分がクリスチャンであることの旗印を高くあげ、神様を第一とすることを心掛ける決心をしました。

そんなある日、私の歓迎会が開催されました。私が配属された火力関係の新入社員は一人だけでしたので、雛壇に社長と専務に挟まれて座ることになりました。歓迎会が始まり、社長が私にお酒をすすめましたが、私はクリスチャンで有り、お酒を飲まないことを告げました。すると、隣の専務が「俺もクリスチャンだが、酒は飲むぞ」といい、私は、「聖書には、『酒に酔ってはいけません。』とあります」と断りました。歓迎会が進んでいくと、色々な先輩が雛壇に来てお酒をすすめ、私の所に来ると、専務が「彼はクリスチャンだから酒は飲まないんだ」と断ってくれました。

専務に断られるので、先輩たちはみんな席に戻っていきました。「飲めない」等と中途半端な断り方をせず、「クリスチャンである」と堂々と旗印を上げた時、神様は専務という助け手を用意していてくださいました。入社してすぐに、神様を第一(クリスチャンの旗印を上げる)とすることの大切さを学ばされた出来事でした。

(2)新入社員時代

私は入社してまもなく、東京電力からの出向者の課長とコンビを組んで、仕事をするようになりました。そして色々な火力発電所で改造工事の設計をして回りました。そんなある時課長から「お客さんはみんな君のことを可愛がるけれど、どうしてかね?」と言いました。課長は出向者ですから、お客さんは仲間であったり、部下であったりでしたから、自分とはスム−ズに仕事が進むことは、理解できたのですが、業者の私がお客様とスム−ズに仕事を進めていくことが不思議なようでした。私は、その理由を知っていました。それは、私が優秀だからではなく、神様の恵みによるからです。私は、神様を第一とし、聖日礼拝は勿論、水曜日の祈祷会にも努力して参加していました。神様を第一とする神の子に神様が恵みを与えないことはありません。丁度無実の罪で牢獄に入れられたヨセフが監獄の長から信頼されたように。

しかし、主はヨセフとともにおられ、彼に恵みを施し、監獄の長の心にかなうようにされた(創世記39章21節)

このように私の新入社員時代は、神様を第一とすることにより、神様に守られて、過ごす事が出来ました。

(3)課長時代(その1)

ある時部長が私を含む課長クラスの3人を集め、「それぞれに若手を一人一人付けるで、3年で一人前の設計者に育ててくれ」と言われました。そうして、半年程過ぎた頃「3年も待てないので、1年半ぐらいで一人前の設計者に育ててくれ」と変更されてしまいました。その後1年ぐらいたった頃、私だけが部長に呼ばれ「君が育てている人が抜群に成長しているが、何か秘訣でもあるのか?」と聞かれ、「特別に秘訣はありませんが・・・私は、教会の日曜学校の先生を10年以上もやっているので、私の説明が分かりやすいのではないですか?」と答え、自分の声が耳に入ってきて、「あぁ、そうなんだ!日曜学校の奉仕をしていることが、会社の仕事にも役立っているんだ!」と気がつき神様に感謝しました。ハレルヤ!!

神様を第一とすることは、信仰生活だけではなく、社会においても祝福であることを学ぶことが出来ました。

(4)課長時代(その2)

1990年の夏過ぎに部長に呼ばれ「11月に洋上研修があり、君を推薦しておいたから」と言われました。私は内心「これは困った」と思いました。実は、私たちの教会の当時副牧師先生は、宣教師として約10年間ロサンゼェルス近郊の日系人伝道を行い、前年に帰国し預けてきた荷物を引取りに行くので、私も同伴し、ロサンゼェルス近郊の教会(ビンヤ−ド・カルバリ−チャペル・チャ−チオンザウェイ等)を訪問する予定になっていたのです。その事を部長に話すと、「アメリカは自腹でしょ?来年行けばいいじゃないか。こちらは、会社が5−60万円出してくれるんだから、研修に行って来なさい。」と言われました。来年アメリカの教会に行くことが出来るかどうか分からなかったので、わたしは、研修より教会の方を取ることにしました。そうして、アメリカで多くの素晴らしい教会を見ることができ、恵まれた時を持つことが出来ました。

翌年の夏過ぎにまた部長に呼ばれ「今年の洋上研修に君を推薦したから」と言われました。一度断ったので、二度と回って来ないだろうと思っていましたが、損得勘定ではなく、神様のことを第一としたことにより、その年も海外に行くことが出来ることになりました。しかも、おまけつきなのです。前年まで使用していた船は古くなったので、今年から新しい船に、しかも、その年に竣工し、まだお客さんを乗せたことのない豪華客船の「飛鳥」を使用することに決定したのです。ハレルヤ!!

こうして、香港・マカオ・上海・プサンを周る研修旅行に参加することが出来ました。年が明けた1992年のお正月に妻が「一昨年はアメリカ、去年は東南アジア、今年も神様が何処かに連れていってくれるといいわね。祈ったら?」というので、「神様今年も何処かの国に連れていって下さい。」と祈りました。すると、その年の10月から11月にかけて、アメリカ・ベネズエラ・カナダに出張することになりました。部長代理のカバン持ちでいくので気は楽ですが、スケジュ−ルは私が口をはさめませんでした。

「神様この海外出張はあなたが良しとされたことですから、聖日には教会に行けるようにして下さい。」と祈りました。スケジュ−ルが決定し、2回の日曜日を見ると、1回目はニュ−ヨ−ク、2回目はモントリオ−ルで、どちらも予定はなく、フリ−となっていました。さっそくニュ−ヨ−クの松本兄(現地で就職)とモントリオ−ルのエミ姉(留学中)に連絡をとり、聖日に教会に連れて行ってくれるように頼みました。現地で別行動を取る私に世界中を周っている部長代理が「オレも世界中にアミ−ゴがいるが、君も顔が広いね」と言われました。しかし、私がアメリカ大陸で知っている友人はその二人だけなのです。神様は、その二人の居る所に日曜日に行くようにスケジュ−ルをたててくださり、日曜日の予定はフリ−として下さったのです。ハレルヤ!!

しかし、この海外出張は、最高級のホテルに、美味しい御馳走付きで、あまりにも贅沢だったので、さすがに次の年は神様に祈ることはしませんでした。

最初の年に損得勘定ではなく、神様を第一としたことにより、一泊数万もする豪華客船に2週間近く乗船して東南アジアを旅することができ、また、現地の人も振り返るリムジンカ−でニュ−ヨ−クめぐりもする事が出来、これでもか!これでもか!と恵みを受けることができました。

人人は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう(ルカ6章38節)。

神様を第一とすることは何と恵みに満ちたことでしょう!!

(5)最 近

はじめのほうでお話いたしましたように今年の7月に初めての異動を経験しました。この異動においても、神様の御手を感じることが出来ます。現在東電設計の火力部は、東京電力の火力発電所の建設設計で大変忙しい毎日を送っております。私も図面管理グル−プのグル−プマネ−ジャ−としての業務以外に、社内タスクやISO取得推進委員等を兼務し、また広野火力発電所の5号機建設設計も担当していました。6月までに色々な雑務を終わらせ、7月からは広野火力の建設設計に専念しなければ、納期に間に合わなくなってしまう状況でした。

私たちの教会は、水曜の定例祈祷会以外に、最近は、毎週金曜日の夜に2時間半の祈りだけの集会が持たれています。また、わたしは、約2ヵ月に1回の水曜祈祷会のメッセ−ジと第一と第三土曜日のセル・グル−プ(家庭集会)と第二日曜日のセル・グル−プを担当しています。

「7月になったら、聖日以外の集会に参加することは難しくなり、セル・グル−プも妻に代わってもらわなければならないかな?」と考えていました。異動することは、全く考えられませんでしたし、異動の話があっても、本部長・副本部長が承諾することは考えられませんでした。しかし、7月に社長直轄の新しい部ができ、社長から、名指しで任命されたのです。また、副本部長は5月末で定年退職し、本部長は、7月から他の会社の常務になることになっていました。そして私の話が、6月中旬にあったのです。どれか一つでも欠けていたら私の異動はなく、水曜日や金曜日に教会に行なくなっていたと思います。異動のおかげで、今までどおり全ての集会に参加できるけだけではなく、長い間中断していた手話も再開することができるようになりました。

私たちが神様を第一とする時、神様は私たちの考えにまさる方法を用意して下さっていますから感謝です。ハレルヤ!!

どうか、私たちのうちに働く力によって、私たちの願うところ、思うところのすべてを越えて豊かに施すことのできる方に(エペソ3章20節)。

5.おわりに

この中にまだクリスチャンになっていない方がいらしたら、どうぞ神様を求めてください。私のように落語でも聞くような気持ちで教会に行った者にでも、神様は近づいて下さるのですから、あなたが神様を求めて御前に出ていくなら、神様は必ずあなたに近づいてくださいます。

神に近づきなさい。そうすれば、神は、あなたがたに近づいてくださいます(ヤコブ4章8節)。

また、すでにクリスチャンの愛する皆様、神の国とその義とを第一に求めて行きましょう。神様は、あふれる恵みを注いでくださいます。それは、信仰生活だけではなく、会社の仕事においても、祝福されるからです。ハレルヤ!!

皆様の信仰生活又、お仕事の上に神様からの豊かな祝福が注がれますようにお祈り致します。

(H11.10.26)